■信号もない島を一巡り 無垢な自然は海中だけでなく、地上にも残されている。素朴な風景が島の至るところで見られ、高級リゾートより自然派志向のエコロジカルな旅がしたい人にうってつけだ。 そんな魅力を満喫するため、島一周ツアーに出かけた。車で案内してくれたのはボネール観光局(TCB=ツーリズム・コーポレーション・ボネール)のロバートさん(写真)。彼はボネール生まれのボネール育ちで島の隅々まで知り尽している。朝10時にホテルを出発して、まず最初の観光スポット、島一番の繁華街、ダウンタウンの「カラレンディック」(Kralendijk)に向かった。 街といっても、ほんの数ブロックほどのエリアに、イエローやピンクといったトロピカル色にペイントされた建物や店が数件並んでいるだけだ。何となく、ニューオーリンズのフレンチクォーターの街並みに似ている感じがした。ちなみに、ダウンタウンにあるレストラン以外の店は、すべて朝9時にオープンして午後6時で閉店。しかも正午から午後2時まではシエスタのように、ランチ休憩で閉じられている。夜は海岸沿いのメーンストリートを除いて、人通りも少ない。 島をドライブしていて気付くのは、信号がないこと。ロバートさんに聞くと、この島には1基たりとも信号はないそうだ。ローカルバスも一応、走ってはいるが、時刻表などはなく、いつ来るか分からないらしく、平日は待っていれば、いつかは来るが、週末ともなると、1本も走らない時があるため全く当てにならないという。よって島の住民は車か自転車が足変わりらしい。ちなみに島で目にする車は、すべて日本車。なぜか?と尋ねたら「日本車が一番だからね」との回答のみ。「でも、車がなくても小さい島だから、どこへでも歩いていけるさ」とのこと。なんとものんびりした国だ(次号に続く)。 写真=島一番の繁華街「カラレンディック」の店並み ●BONAIRE - the Netherlands Antillesシリーズ(1)はこちらからどうぞ! 2006年10月27日号(vol.133)掲載 Copyright © 2000-2006 tocotoco, S.Graphics all rights reserved.
by tocotoco_ny
| 2006-10-27 02:56
| ガイドブックにない島
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