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vol.28/THE untitled<腕前建設>

■クバナの歩き方(20)
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 連れと離れて1人で旧市街を散策していると、結構、面白い路地に遭遇した。暑さの所為か、ほとんどのお店のガレージは閉じられているのだが、一間間口(いっけんまぐち)の小さい商店が並ぶ中、忙しく手を動かしている散髪屋さんを見つけた(写真上=右)。隣は何のお店なのかは判断つかなかったが、一応、お客さんらしき人が座っている。この理髪店のオヤジは、ちゃんとユニフォームを着て、丁寧にハサミとクシで刈っていた。見たところお客さんは観光客風で、物見遊山でヘアカットしている感じだった。日本の散髪屋さんで見かける「クルクル回る広告塔」こそないが、柱にペインティングされた「赤、白、青の3色」斜めの印で、ここが理髪店だと、万国共通で分かる。vol.28/THE untitled<腕前建設>_f0077769_11223223.jpg
 さて、至るところにヘミングウェイゆかりの場所があるのだが、お決まりの観光コースであろう彼の常宿「アンボス・ムンドス/Ambos Mundos」にたまたま出くわした。コロニアル調のホテルでクラシカルな雰囲気が漂う。ドアマンが笑顔で招いてくれたので、折角だからちょっと中に入って、ロビー横にある「カフェ&バー」で暫し休憩。ゆったりとした時間が流れている午後の珈琲。う〜ん、実にうまい。母娘と思しき女性2人によるグランドピアノとバイオリンの演奏が、静かに始まった。カフェ・コンレチェ(カフェオーレ)は既に空になっているのだが、彼女たちの真ん前の席に座っていたものだから、席を立つタイミングが難しい。というのも目の前なので、どうしても目と目が合い、こちらも愛想を振りまくというか、どれも知っている曲だったのでリズムを取る動作をして見せ、曲が終わるとニッコリして拍手を送ったりもした。そうこうしている内に席が立てなくなったのである。30、40分くらい居ただろうか。何とかタイミングを見計らい彼女たちにもチップを渡して、やっと外に出られた。贅沢な時間ではあったが、珈琲1杯が高くついた。その先をぶらぶら歩いていると、ガイドブックにも載っていた香水専門店「ハバナ1791/Habana 1791」があったので、お土産に丁度いいと思って、冷やかしではなく気を引き締めて入った。店内はとても洗練されていて、NYの五番街にあっても可笑しくない感じだ。バラ、ラベンダー、ライラックなど種類も豊富で、フローラルのいい香りが漂っている。とにかく観光客でごった返しているので店員さんを捕まえて注文するのは至難の技。というのも同店では、選んだ瓶に、好みに応じて色々香りを調合して詰めコルクの栓を蝋(ロウ)付けして、さらに小袋に入れてリボンをかけてくれる、しかも1本10ドルはしない。なるほど大繁盛なワケだ。(次号に続く

*「クバナの歩き方(1)」はこちらからどうぞ!
*料金表示はすべて1人あたりの金額です。
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メモ:今回までの合計金額=$1673.89
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CUBA AIR =$322.00/カンクン〜ハバナ(往復)
US AIRWAYS =$354.89/ラガーディア〜カンクン(往復)
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Telegrafo =$172.00(1人分/3泊/旧ハバナ宿泊)
Melia Varadero=$230.00(1人分/2泊/バラデロビーチ宿泊)
Melia Cohiba =$95.00 (1人分/1泊/新ハバナ宿泊)
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キューバでの遊興資金=$500.00(445ペソ)
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2007年7月27日号(vol.149)掲載
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by tocotoco_ny | 2007-07-26 11:36 | キューバの歩き方/2006
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