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vol.37/成長やら進歩やら<秋野マジェンタ>

 最近、いろいろと変化が降って来ている。ゆる〜〜〜い天変地異の連鎖の中にいるのだろうな。宇宙規模の力?渦?要するに老い?
(1)学生時代のルームメート。日本でしばらく絵画教室を経営をしていたMが姿を消した。実際に失踪したわけではなく、広島の実家にはいるのだろうが、ブログで「しばらくさようなら」と挨拶していた。教室はやめるらしい。その理由は、「決して倒産ではありません。しかし、ここ最近絵を描くということを楽しんだ記憶がない」ので、教室とは違った形で芸術と関わっていきたい」としてあった。経営の危機に見舞われたわけではないのに、あえてやめるとは、潔いなあ。独り身ならではの贅沢。夏の始めに、ヒマワリの絵とともに発表されたブログの挨拶。昨日久々に訪れてみたら、まだひまわりのままだった。どうしているのかな。メールでご機嫌伺うことも出来るのだが、やめておこう。再浮上を楽しみに待っていよう。
(2)数月前にシングル(マザー)となった私だが、知人にはほとんどその課程(にいること)を明かさず、ある日突然、離婚のご報告メールを一斉送信した。別に秘密にするようなことでもなかったが、逐一実況中継することによって、自分が不幸や苦労のアイコンとして映るのがいやだったというのが理由。子供たちが毎週1日父親の元で過ごすというサイクルに慣れて来て、人前で「明日お父さんの日だよね」などと言いそうになってきたので、カミングアウトすることにした。離婚を発表したら、私のところへ、やや内密に接触して来る人が増えた。それも今までそれほど親しくもなかった人から。「実は私も離婚を最近真剣に考えていて・・」「旦那さんに対して離婚の訴えを起こすまで、水面下で仕事を増やしたって聞きましたけど、どうやったんですか?」などなど。少し驚き。というか、嬉しい。単に自分の夫婦仲を愚痴りたい人は皆無で、皆すでに「決行」の意志を9割方固めた人達である。自分が、彼女たちの目に成功例として映っているようで誇らしい。みんな人には話さないことがいっぱいあるんだろうなあ。
(3)大学時代の友人Aが、最近ドイツで博士号を取った。Aはマイペースの努力家で、20歳の頃からアメリカ留学し、大学卒業は、キャンパス内外で働きながら、院を修了。博士課程は、奨学金を得てドイツへ。外国人であることやら、学閥に入りきれないことがネックとなり、キャリアプランを練られない状態が続き、かといって年齢的に帰国しても就職口はないと何年も悩んでいた。そのAが、博士論文の内容を認められ、ドイツでもプレスティージャスな宇宙物理学研究機関に就職を果たした。おめでとうおめでとう!!自分のことのように誇らしく嬉しい。お祝いのメールを打った。「これで結婚は絶望的だね☆」。
(4)うちの息子、最近「クレヨンしんちゃん」に大喜び。すっかりロールモデルである。先日添い寝していたところ、もそもそと下半身を動かしている。スルンとパンツが脱げた音がした。と、同時にヤツのお尻が私の顔の上に。一瞬息が止まり、手足をジタバタさせる私を見て彼は狂喜乱舞。テレビで同じことをされた時の、しんちゃんのお母さんと同じ反応をしてしまった。それにしても、「尻丸出しで顔面に腰掛けてもリスクなしの相手」と判断するくらい、彼は私を信頼しているのだろう。母はバカである。

(原文まま)
*掲載号では、誤字、脱字は校正し、編集したものを発行*
2007年8月31日号(vol.151)掲載
by tocotoco_ny | 2007-08-29 01:42 | オンナの舞台裏
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