人気ブログランキング | 話題のタグを見る

vol.130/マルヌ川に浮かぶダンスホール<みぞけん/イラスト・ポスティックス>

vol.130/マルヌ川に浮かぶダンスホール<みぞけん/イラスト・ポスティックス>_f0055491_10181956.jpg
 今回ちょっとパリを離れ、パリ郊外Champigny sur Marne市にある、週末賑やかになるレストラン。RER(高速地下鉄) A線でBoissy St Légerいきに乗り、Champigny駅で下車。駅前の道を真っすぐ行くと、マルヌ川(セーヌ川と交わる川)にぶつかる。橋を渡るときに、左手に川に浮かぶ中州が見える。そこに人々で賑わうレストランGuinguette du Martin-Pêcheurが林の中にひっそりと、隠れた森のレストランの雰囲気をかもしながらたっている。3月から12月までの週末の昼の12時から夜遅く2時まで営業。メニューは27,50ユーロか22ユーロの2種類だけだが、特徴は魚料理が豊富な事。パリにいると肉料理が多いので、日本にいた頃よりは魚を食べなくなったボクは、この機会に魚料理を堪能することに。アントレは、キュウリ魚のフライ。日本でいうワカサギのフライの様で、レモンとタルタルソースでいただく。友人はMartin-Pêcheurサラダ。エビとヤシの芽とグレープフルーツがのっていて、さっぱりおいしい。メインにボクは、うなぎのフライにそそられたが、アントレにフライものを頼んでいたので、パーチ魚のサンセール産ワインソースに。魚料理に赤ワインソースという意外な組み合わせが案外おいしい。友人は、うなぎのマトロット・ブーギニオン風。こちらもブフ・ブーギニオンのように、うなぎを赤ワインで煮込んだ料理で、うなぎの臭みが赤ワインでぬけていておいしい。このレストランのもう一つの特徴は、ダンスホールだ。食事をしながら、社交ダンスに熱中している人々に心を躍らされ、若かりし頃を思い出し、踊る中年・熟年カップルが多い。常連客も多く、ビシッと着飾り、ルノワールの絵に出てきそうな雰囲気の社交場となる。歌い、飲み、踊り、会話する。人生を楽しんでいる熟年のカップルを眺めて、とても和やかな雰囲気だ。隣のグループは、誕生日会をしており、さらに賑やかさを増している。程よい気分で食事をして踊ったあとは、マルヌ川岸の散策もおすすすめ。隣にはペタンク場とカヌーカヤックを出来る場所もあり、腕に自信のある人はぜひ挑戦を。白鳥や鴨にえさをあげたり、桜の花を見ながらフランス映画に出てきそうな川岸の豪邸!を夢見ながら眺めたり、ジョギングやローラーブレードをしたり、のんびりとした週末を過ごすのための、マイリストに加えたい場所だ。
(原文まま)
*掲載号では、誤字、脱字は校正し、編集したものを発行*
2008年4月25日号(vol.165)掲載
by tocotoco_ny | 2008-04-24 10:18 | ヴェルサイユの鯖
<< vol.152/時代の何が変わ... vol.130/そんなこととは... >>