さて、ここ最近ボクの周りは引っ越しする人が増えている。学校も終わるし、ヴァカンス前に引っ越しをすましてしまう考えなのだろう。だが、パリは物件が少ない。というよりは物件が高くなりすぎて見つけなくてはいけなくても、自分の条件にあった物件に出会わないのだ。パリに長く住んでいる人は、即席の物件は嫌だろうし、根気づよく探す。見つける時期とタイミングも難しい。基本は大家に退去する事を3ヶ月前にいわなければいけない。その間にいい物件を探すとなると一苦労だ。会社に就職していない限り、不動産から借りるのはちと辛い。そうなるとアノンス(クラシファイド)などで探すことになる。賃貸情報などの週刊誌や、ネット、日本人なら日本系の新聞やネットをしらみつぶしに探し求める。フランス系のアノンスは、物件は豊富だが、なにせ競争相手はフランス人になる。よほど大家が気に入ってくれない限り勝ち目はない。なぜかというと、外人であるので、保証人がいないためである。フランス人なら親を保証人に出来るだろうが、外国に住んでいる両親は保証人として認められない。もし運がよく、フランス人の知り合いが保証人になってくれるのならラッキーだが、その人も世間的にしっかりとしている地位の人ではなければほぼ無理だ。そういう人のために銀行が保証してくれる方法もある。だがこの場合、口座に家賃の12ヶ月分を保証金としてブロックしなければならない。よほど蓄えがない場合は無理に近い。だが、しっかりとした物件を借りられる可能性は高くなる。保証されている物件はいいのが多いからだ。以上の条件を満たさないなら、日系の物件に頼ることになる。日本人がやっている不動産屋もある。いい物件を持っているが、高い物件ばかりで、学生などは手が出にくい。そうなると、新聞やネット、本屋さんなどに張ってある個人情報に頼ることになる。この方法こそ、根気と運が左右する。ほぼ毎日といっていいほど、必ず物件はチェック、すぐ連絡を取る。すぐさま物件を見に行く。常に早めに行動しないといい物件は取られてします可能性が高いからだ。大家も日本人の事が多く、さもなければ日本人びいきの大家が多く、手続きもすんなりと進む。だがここ最近は、物件の高騰により、狭くてしっかりしていない物件でも、家賃を高く設定されているので、本当に納得のいく物件に出会えるのは運であろう。それかシェアか、はたまた友達情報がより家賃が安くいい物件に出会える可能性が高い。最後はやはり、友達か? (原文まま) *掲載号では、誤字、脱字は校正し、編集したものを発行* 2008年6月27日号(vol.169)掲載
by tocotoco_ny
| 2008-06-26 12:08
| ヴェルサイユの鯖
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