「なまはげ」
先日、友人から「なまはげはとても礼儀正しい存在だ」という話を聞いた。あの大晦日に「泣ぐごはいねガー」などと言いながら、家にずかずか上がり込むイメージのあったなまはげが礼儀正しいとは、かなり意外だったし、まず、そんなことは信じられなかった。 しかし、彼ら(彼らと呼ぶのが正しいのかどうかは分からないが)は、人に連れられやってきて、ノックをし、家に上がっても良いかどうか確認をしてから入るそうだ。そして、家の中のいろんなところをたたいて廻るのは、決して破壊行為ではなく、むしろその逆で災いが起こらないようにしているらしいのだ。 これには正直驚いた。大晦日、もしくは、新年のニュースで見る光景では、決してそんなことは伝わってこない。思い切り曲がった知識が私の中に埋め込まれていたことにショックを受けた。しかも、東北地方出身でもなければ、行ったこともない私にとって、この友人の話しがなければ、墓までその間違った思いを持っていったことだろう。 こういった断片的な情報によって、間違った知識を持ってしまったもの、それに、勘違いを含めると私はどれだけ、馬鹿なまま墓に入るのか分からない。またしても、自分の目で見る、または、断片的ではなく、話を聞くと言うことが大事なんだと思わされたことだった。 「バナナがない」 今、八百屋や果物屋からバナナが消えているらしい。全然知らなかったのだが、結構前から朝バナナダイエットなどという新種のダイエット方が話題となり、午前中には売り切れるらしい。詳しくどのようなダイエットなのかは知らないが、なんでも、朝にバナナ1本とコップ一杯の水を取るらしい。そのとき、よく噛んでというのが重要なようだ。 私は、このバナナが売れているというのを聞いて、農薬漬けのバナナの話しを思い出した。現状のバナナが統べてそうだとは言い切れないし、輸入品には、必ず農薬が入っている。ということは、自給率40パーセントのこの国で、薬を使わず体にいいことをしようとしても自給自足をする以外は、到底無理なのだということは、ずいぶん前から分かっていたことだ。この事実を知った上で、買っているとすれば、一過性のブームになるのはあまり良いともいえないし、商店をする人たちにとっては、あまり喜ばしいことでもないだろうが、まぁ、良いんじゃないと思う。 しかし、分からないでやっているとすれば…。 だいたいダイエットというものは、自分の健康を維持する為に適正なカロリーを接種し、バランスよい食事の中で動きも軽やかになるし、健康にもなる。というような状態でなければ意味がない。ダイエットをして不健康になりました、では、悲しいばかりである。 もう一度書くが、最近のバナナがどういう状態なのかは分からない。しかし、中国のあの牛乳のようにならないように気をつけたいものだ。ブーム的に飛びついている人が多そうな感じが、懐疑的に思わせる。 (原文まま) *掲載号では、誤字、脱字は校正し、編集したものを発行* 2008年10月17日号(vol.176)掲載
by tocotoco_ny
| 2008-10-18 07:27
| Kamakiri no ashi
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