vol.41■tocoloco local news

ニューヨークで唯一、風俗情報掲載OKのアート&カルチャー紙「tocotoco」廃刊へ
奇跡的に丸8年も続いた成り立ち&成り行きのウラ側、白状しちゃいマス!
●2000年11月、鳴り物入り?で突如ニューヨークに登場した無料のアート&カルチャー紙「tocotoco」が、180号(12月26日発行)で廃刊になる。
 創刊当初は他にフリーペーパーらしきものもなく(あったとしてもマイナー誌)、風俗情報をカバーする類いのモノは皆無であった。
 そこへ、スタジオの一室で野郎3名オンナ1名で始まった手作り新聞は「風俗OK!大物インタビュー記事あり、日系ローカル情報あり!」と、欲張りにも何でもアリアリのコミュニティ紙として立ち上げ、マジメに広告営業にも回り、各日系企業や日系人会などにも挨拶に出向いて僅かながらの寄付もさせて貰ったりもした。
 ヒッソリと目立たず、周りから顰蹙を買ってヤンヤ叩かれないよう、常に周りの状況を感じ、初心を忘れずを心がけてのスタートだった。
 程なくして「ウチ店の広告と風俗店の広告が同じ紙面上に掲載されているのは如何なものか」というクレームが舞い込み、考えた挙げ句、ニューヨークタイムズ紙でもお馴染みだが、セクション別に分けて2部仕立てにしよう、ということで、風俗的な要素の記事&広告と一般記事&広告は分けて扱うことになった。よって8年の間で何年かは「tocotoco & Apple news」という名称で2部仕立てで発行していた時期もあった。
 人の入れ替わりも何度となく繰り返されて、五里霧中でカタチを作ろうと必死に模索しながらの発行であったが、ようやくここ2、3年前あたりから特集記事も各コラムも定着して、たった2人で騙し騙し発行しつつ、カタチらしきもが見え始めた矢先の廃刊だ。
 残念である。
「こんなクダラネ新聞いらねえ〜よ」
「一体、何部刷ってんの?」
「発行(または制作)しているヤツがイケすかねーな」
 色んな中傷を被り受けながらも「出る杭は打たれる。分かってくれる人だけでいいや」と自分たちを励ましながら、他誌とは全然違う視覚、嗅覚を頼りに、1号1号大切に「自分たちの勘」だけを信じて淡々と発行を重ねてきた。
 財政難から減ページに縮小してから約2年。遂に廃刊せざるを得ないほどにまで貧窮してしまったtocotocoを、今まで温かく見守り、陰で応援し助けてくださった方々に、この紙面を借りて深くお礼申し上げたい。
 本当に永い間、お世話になり、ありがとうございました。
 そして、何よりも愛読してくださっていた読者の方。こんな陳腐な新聞を手に取ってくださり貴重な時間を割いて読んで頂いていたこと、tocotocoスタッフ一同、心から感謝致して居ります。
 本当に永い間のご愛読、どうもありがとうございました。
 また、どこかの街で?
(編集部)
2008年12月26日号(vol.180)掲載
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by tocotoco_ny | 2008-12-26 21:56 | tocoloco
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