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vol.60/大人の童話<むかでのすきっぷ>

「そぼろ」
ぼくはお弁当の時間が大嫌いだ。

だってぼくのお弁当はいつも同じだからだ。
お父さんが工場に持ってゆくお弁当と中身が一緒なんだ。
みんなは毎日お弁当の中が違ってる。
そぼろとか、たこさんウィンナーとか、小さいおにぎりとか毎日いろいろだ。

だからぼくはお弁当の時間は一人で食べる。
ときどき屋上でたべることもある。

お家に帰ってお母さんに言った。
「ねえ、ぼくのお弁当いつもおんなじなの、いやだよ」
「そんなこといったって、お父さんのと一緒に作るんだからしょうがないでしょ。」
「いやだよ、ぜったい、そぼろとかいれてよ。」
「そんなに言うんなら食べなくていい、もう作ってあげないわよ。」
ぼくはこれからセブンイレブンでお弁当買ってもってゆこうと思ったけど、おこずかいが無いから3回位しか買えない。
お母さんは本当は料理が下手だからそぼろとか作れないんだと思った。

次の日、学校に行ってお弁当をあけたら、そぼろがはいってた。
でも、みんなのそぼろよりぽろぽろしてなくて、ひとつひとつの粒が大きかった。

ぼくはお弁当を持ってみんなのところに行って一緒に食べた。

そぼろのお肉はちょっとしょっぱかった。(「そぼろ」完)

「ちんちん」
ぼくわちとふつうのしととおんなじでないのです。
うまれたときあたまおちよくうてしまてみなのしととちがうのよとおかあさんはおしえてくれた。
ぼくわいつもてれびでぜーいんしゅーごのつぎのしにまちにいてせんせいにみてもらう。
ぼくわぜーいんしゅーごすきでおどるのだけどつぎのしのせんせいわすきでないのです。
せんせいわぼくのめおおきくしてめのなかおまぶしくするのでぼくわなみだがでる。
それとえおいぱいみせてすきなのおとていいというけどいつもすきなのはない。
おかあさんわせんせいのしはあいすかてくれるけどあいすたべるとないてしまいます。
ぼくわおかあさんがなくととてもかなしいきがする。
おとうさんわぼくとおはなししるのがすきでない。
いつもぼくがぜーいんしゅーごのおどりするとおこてそとにいてしまう。
ぼくわじよずなのにいつもみてくれないのです。

さむくなたらおとうさんがいなくなた。
おかあさんはよるにおしろとなのでよるおけしょをしる。
ぼくわおけしょのにおいがしるとすきです。

おかあさんわぼくがるすばんのときにしとーぶあぶないていた。
だからぼくわしとーぶさわらないのです。
ときどきしとりででれぴみるとはなのなかからみずがでた。
いつかおかあさんがおしろとのとこにぼくをつれててくれた。
いぱいおんなのしとがいてくらかたけれどみんなきれいふくをきていました。
おんなのしとわぼくにじゆっすくれてやさしかた。
ぼくわうれしくてぜーいんしゅーごのおどりしたけどじゅっすをこぼしてしまた。
ちんちんのとこにこぼしました。
ぼくわいしょけんめいふいたけどおんなのしとわかわいいといた。
ぼくわうれしくてなんかいもちんちんのとこをふく。
おんなのしとわみんなちんちんのとこふくとうれしいかな。(「ちんちん」完)

*掲載号では、誤字、脱字、ひらがなを漢字に校正し、編集したものを発行*
2007年9月28日号(vol.153)掲載
by tocotoco_ny | 2007-09-26 02:51 | ご無沙汰むかで
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