人気ブログランキング | 話題のタグを見る

vol.25■tocotoco local news

レストラン「浪花」の経営者逮捕事件検証!在米日本人たちの声を訊く!
露呈した「安過ぎ、ケチ臭い?」「お座なりで無神経な日本語放送」
vol.25■tocotoco local news_f0055491_16264441.jpg■日本のネットニュース上で素早く報道され、一躍有名店になったことを喜ぶべきか——。「NYの日本レストラン経営者逮捕」の見出しでネット上を騒がせたのは、マンハッタン市内東46丁目4番地にあるレストラン「浪花」だ。同事件は、市監察局の捜査員が11月21日、市食品衛生局の調査員になりすまして同レストランの衛生管理調査を始めた結果、同店の砂糖容器にゴキブリの死骸(しがい)が入っていたり、従業員が手袋をせずに寿司を握るなど、衛生規則違反の疑いが発覚。直ちに経営者の三屋和夫容疑者(66)が、捜査員に賄賂として現金200ドルを手渡して御用となった、というもの。
 さて、同業者やNY在住者の間で話題になっているのは「袖の下」を渡したということではなく、その金額だ。「200ドルとは安過ぎ、ケチ臭いな」「2000ドルだったら捕まってないのでは?」といった声がある。確かに「袖の下」がまかり通る(?)アメリカにあって今回の事件を知る在米日本人たちは、たった200ドルで逃れようとした経営者にシビアだ。金額が2000ドルだったら捕まっていなかったかどうかは疑問だが、問題の200ドルは同レストランの景気が良くないことを示す、という悪評にもつながっている。そして同事件は同日、FOX局の夜10時のローカルニュースでも流され、大勢のニューヨーカーをも知ることとなったのだが……。それらの反応、アメリカでの報道にすら全く動じていないのが、日本語放送のFCI(フジサンケイ・コミュニケーションズ・インターナショナル・インク)だろう。
 この10月、週末夜の番組も姿を消して以降、もう同局を指示、応援する人は皆無に近い状態だが、現在のところ毎朝7時からのニュース番組だけは土日を除いて放送中だ。哀しいかな同局は、頼みの綱であるハズのテレビCMが「鉄板」である。毎朝、何年間も同じCMを流し続けていることに、視聴者は慣らされており、CMに何の期待や疑問すら感じずお仕着せで見せられているのが現状だ。その鉄板CMの中に、今回事件となったレストラン「浪花」の宣伝がある。
 サンクスギビング明けの26日(月)朝、やはりFCIは当たり前のように「鉄板CM」で同レストランを流していた。「やっぱりな…」とは思ったが、翌朝27日の火曜には、誰かが、その無神経さに気付いたのか、視聴者から苦情があったのか?「浪花」のCMだけが鉄板から外されていた。そして翌々日の水曜朝(28日)から、また何食わぬ鉄板CMで、元通りの状態で流し続けている。日本国内のメディアはどんな些細なことにも神経を尖らせ「過剰だ」と思わないでもナイが、同じフジサンケイ・グループと言えども、アメリカでの仕事ぶりはナントモお粗末である。

疑わしきは罰せず?相次ぐスポーツ「八百長疑惑」
今度は男子プロテニス界!今最もクサい男はダビデンコ選手?
■今夏、NBAの審判で過去2シーズンに亘ってNBAの試合で八百長に関与し、どのチームに賭ければいいかを賭博仲間に勧め、結果が当たれば報酬を得ていたとされる疑惑が持たれている「ティム・ドナヒー元審判員事件」。その気になる公判が来年1月末まで延長され、スポーツの「八百長疑惑」に誰もが注目している最中、今度は男子プロテニス界でも「八百長疑惑」が取沙汰され、テニス界もにわかに騒がしくなってきた。vol.25■tocotoco local news_f0055491_16273331.jpg
 10月29日、01年オーストラリアオープンのシングルスで準優勝した男子テニスのアルノー・クレマン(Arnaud Clement/フランス=写真右)が「試合でわざと負けるように持ち掛けられたことがある」と衝撃の告白をしてから、約1か月後の11月24日、プロテニス選手協会(ATP)は、男子プロテニスの八百長疑惑を調査し、少なくとも10人を超える選手たちから「金銭と引き換えに八百長を持ち掛けられた」との相次ぐ証言が得られたことを明らかにした。vol.25■tocotoco local news_f0055491_16282680.jpg先月告白したアルノー・クレマン選手は、ことの詳細こそ明らかにしなかったが、「金銭提供の申し出を受けたが、僕はためらうことなく、ノーと言った」と話している。八百長問題が表面化しているATPでは、世界ランキング4位のニコライ・ダビデンコ(Nikolay Davydenko/ロシア=同左)選手が今年8月、ポーランドの大会で世界ランキング87位の選手に「足の故障で途中棄権した」ゲームに対して「全力を尽くさなかった」として罰金の処分を下したが、そもそも同ゲームが八百長疑惑の発端となって徹底的に調査を開始したという。また今回の疑惑調査でセルビア、フランス、アメリカ、イギリス、チェコの選手たちが「八百長を働きかけられた」などと証言しており、ATPでは4大大会を含め、02年以降の疑わしい試合(計140ゲーム)をリストアップした。このリストには各試合ごとに「なぜ疑わしいか」が書き込まれ、理由に「病気(故障ケガ)のため、次の大会に備えて早めに敗退した」など試合結果の詳細が分かるようになっているが、ATP広報担当は「まだ不正の証拠はつかめていない」と話している。これら八百長疑惑の背景には、NBA事件と同様、インターネットを使ったオンライン・ギャンブルの市場拡大があり、今年のウィンブルドン大会の男子決勝では6000万ドル以上の賭け金が動いたという。vol.25■tocotoco local news_f0055491_16304042.jpg

女子プロテニスのセリーナ・ウィリアムズには熱〜い疑惑
ロンドンでコモンとホテルに入るのをパパラッチされた?
■テニスネタ続きでホットな話題と言えば、女子プロテニスのセリーナ・ウィリアムズ(Serena Williams/アメリカ)が、ヒップホッパーのコモン(Common)と熱愛中だとか。セリーナはコモンの最新プロモーションビデオ「I Want You」にも出演しているらしいが、今月14日に開催された姉(同ヴィーナス・ウィリアムズ)が手掛けるアパレルブランド「EleVen」のオープニング・パーティで、周囲の目を憚ることなくアツアツぶりを披露していたという。また今週26日には、滞在中のロンドン市内にある「St. Martin's Lane hotel」に2人が入るところを見事パパラッチされてしまったとか。
2007年11月30日号(vol.157)掲載
Copyright © 2000-2007 S.Graphics all rights reserved.
by tocotoco_ny | 2007-11-29 16:31 | tocoloco
<< vol.157/表紙「2007... vol.155/めがね<黒須田 流> >>