文化に力を入れているフランス、今回紹介したいのは、既に今年で四回目を迎えることになる「LA NUIT DES MUSEES(ナイトミュージアム)」だ。ヨーロッパ40カ国の2000以上の美術館で行なわれており、パリ近辺でも130もの美術館がこのイベントに参加している。去年は、130万人もの入場者がおり、数字がこの企画の成功を語っているだろう。うれしいのは、参加美術館はすべて無料で入れるという事。残念なのは、ほとんどの美術館は、常設展しかみられない。興味のある企画展は入れないのだ。それともう一つ。国が起こしている企画なので、私立の美術館は入場できない事。例えば、大きい美術館だとカルティエ財団などだ。ぜひ今後は、私立の美術館もこの企画にのって欲しいものだ。さて、今回参加している美術館をざっと紹介。まず有名どころは、ルーブル美術館、オルセー美術館、オランジュリー美術館、ピカソ美術館、ロダン美術館、ポンピドゥーセンターなど。ポンピドゥーセンターでは、こども向け本のブックフェアーを開催して、イベントを盛り上げている。ヨーロッパ中で行なわれているので、スイスカルチャーセンターや、スウェーデンカルチャーセンターなど、ヨーロッパの機関が参加しているのも、興味深いところ。グランパレでは、ただいまマリーアントワネット展が開催されており、それに伴いソフィアコッポラの「マリーアントワネット」を上映された。ボクが、行った美術館は歴史自然博物館だ。このような企画の時は、普段訪れない美術館にいこうと思い、以前から好きな場所の一つであるここを選んだ。そんなに込まないだろうと、余裕を持っていたのだが、入り口で結構な時間を待たされた。生き物の剥製が見られるこの博物館の売りは、世界初成功した、巨大イカ(ダイオウイカ)の剥製だ。地上階は海の生物が見られるフロアーで、入り口には巨大なクジラの骨が出迎えてくれる。その奥に、お目当ての巨大イカがいた!全長9m、2000年にニュージーランドで水揚げされた巨大イカである。このイカをフランスに空輸し、すべての水分をイカからだし、そこにプラスチック製の液体を注入して完成させたイカである。全長9mといっても、ほとんどが足の長さなので、思っていたより小柄に見える。が、こんなのが海の生物だと思うと、ちょっと怖い。夜に訪れる美術館、照明も暗めにして雰囲気を出していたのも、探検しているみたいで面白かった。 (原文まま) *掲載号では、誤字、脱字は校正し、編集したものを発行* 2008年5月30日号(vol.167)掲載
by tocotoco_ny
| 2008-05-30 06:34
| ヴェルサイユの鯖
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